FOOCOM 対談記事最終回 面白い農業を作りたい
こちらより 本文より抜粋 松永:久松さんにあえて、尋ねますが、「奇跡のリンゴ」が話題になって無農薬、有機農業は素晴らしいという社会の雰囲気が強まったら、久松さんはお得でしょ? 久松:いやいや、それが全然。 世間の有機農業に引っ掛かるお客さんは、僕に取っていいお客さんではない。そのマーケットではやっていないし、やっていけない。有機ってイロモノじゃないですか。イロモノと見られることで失うものがかなり大きい。もう、看板おろそうかな、と思っているくらい。 有機栽培は、ある種の合理性ありと思うけれど、栽培過程なんて、お客さんには関係ないでしょう。トヨタが車を売る時に「この溶接機械が…」と売り込みますか? 言わないですよ。生産上必要であれば、その技術を使うし、必要でなければ使わない。そういうことでしょう。...