Just the Way You Are
朝晩肌寒くなりましたね。研修生の元です。
長袖の下、夏の肌が少しずつ薄くなって、一つ季節の暮れ往く様に、あれこれ思いを寄せるこの頃です。
早いもので私の久松農園研修生としての日々も残り半年を切りました。
夏の野菜が終わりを迎え、秋冬の野菜が次々に成長し食べ頃を迎えていきます。秋冬の野菜と言えど、大半は暑い季節に種を播き、定植をし、遮光したり、猛威を振るう虫や雑草から救う為に、ネットかけや除草をして来たる秋冬を待ちます。
本来は、適した環境下そのままで育てたいのが理想ですが、自然はそれほど甘くは無く、定植時に遮光しなければ、真夏の強い日差しと暑さにあっと言う間に萎れてしまい、ネットをかけなければ、収穫の頃には先に虫達に食べ尽くされてしまいます。
そんな事情があれど、少しでも本来の環境下に置いてやる為に、ギリギリ虫にやられないタイミングに被覆物を剥がし、少しでも長く自然な環境に置き、野菜本来の滋味を引き出し、難しい時期でも美味しい野菜をお届けしたく手を入れております。
思えば、私も来年、独立して一農業者としてやっていく訳です。始めてみれば、現実は厳しく、栽培と同じく、様々な事情が見え、初心の頃に夢想していた姿とは変わっていくのは当然でした。
色々な要因が降りかかるなかで、いかにして出来る限り精一杯の姿でその場立っていくか、野菜も私も同様なのであります。
しかし、その困難な要因を取り除く経験や技術、知識を得ていけば、より本来の環境に近づけた栽培をしていく事は可能なのだと信じておりますし、その様な栽培者になれるよう努力をし続けていく事が私の本懐です。
私も、ここまで農業をしたく取り組んで参り、いよいよ独り立ちの時が近づき、一先ず被覆物を剥がされる時なのだと思います。これから先、何度も厳しい季節を乗り越え理想の姿を目指し努力し、私が目指す理想の野菜作りを達成したく意欲は尽きません。
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