「本当に好き」から逃げない
07:38 29 3月
in Blog
「人は人、自分は自分、そして仲良く」
会社員時代の先輩が教えてくれた言葉です。そういう風に生きたいと思っているので、他人の言動はそれほど気にならないのですが、稀に「どうなんだろう?」と思うことはあります。
僕がちょっと違うと思うのは、「小規模多品目直販農業は現実的でない」という意見です。だから、趣味としてやれ、とか、公的に支えるしかない、などの言葉が続きます。
確かに効率性の観点からは難しいやり方です。誰にでもできるものではないので、人集めも大変。思いがあれば道は開ける、と簡単に言えるほど甘くないことは、僕自身が嫌というほど分かっています。
しかし一方で、マニュアル化しやすい農業ばかりが成功して、感動のない現場しかなくなっちゃったらどうするのさ?と強く思います。
僕が熱くなれるのは、売上とか、仕組みの良さ、ではありません。野菜が笑っていて、喜びに満ちあふれている畑。そこで大好きな仲間が、心から楽しんで仕事をしている。それが僕の理想とする農業です。
本当に好きななものだからこそ、たとえ根っこが非効率であっても、合理化を追求するし、たくさんの人を巻き込んで正面から取り組む。そこを徹底的にやらないで、趣味とか税金とかに逃げるなよ、と思うのです。
失敗も甘えも多い自分ですが、今やっている仕事も、それを一緒にやってくれるチームも大好きです。不完全な自分につきあわせるのは申し訳ないし、恥ずかしいと思うこともあります。でも、本当に好きなことを堂々と語ることから逃げていても何も始まらない。そんな風に思うのです。
No Comments