「速さ」について考えてみました
仕事の速さについて考えてみました。
一口に「速い」といっても、一人で仕事をしている場合とチームで共同作業をしている場合とでは少し「速さ」の種類が異なるように思います。
仕事上たくさんのタスクを抱えていると時間内にどう効率よく終わらせられるか考えますよね。
その中でもルーティンワークをより速くこなせるように試行錯誤することは、「速さ」を競う対照が自分自身であることが多いと思います。
言い換えれば「昨日の自分より今日の自分」といった具合に自分との闘いです。
一方でチームで同一作業を行う場合は、もう少し複雑で、チームワークを発揮してスピードを上げる場面もありますし、
「この作業を他の誰よりも速く終わらせるぞ」といった具合に、チーム内で競い合って個々が速くなるパターンもあると思います。
この場合は競争相手は他者となります。
どちらも生産性の向上にはとても大切なことだと思います。
しかし、この2つの競い合いは本質的に全く別のものだと理解しておく必要があると思います。
自分との競い合いにおいては超えるべきは昨日の自分、ですのでここでの登場人物は自分一人です。
同じ人が同じ仕事をするわけですから、どうしたって作業の精度を上げるしか速さを追及することはできません。
自ずと熟練が要され、仕事の質は上がります。
一方、他者との競い合いにおいては求める速さの基準が競争相手の速さになりますから、相手軸で動作がいかようにも変わりますし、自分自身の能力や作業の熟練度などは見えにくくなります。
一概に「あの人は仕事が速いねぇ」といっても、その「速さ」の質までは一見して分からないものです。
いずれにしても、速く仕事が出来ることは大事なことです。
でもその時に、自分自身が今どの「速さ」を追求しているのか、あるいはどの「速さ」が必要なのかを意識して、決して皮相上滑りにはなるまい、、と思うのであります。。
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