寒風に晒されて。
寒風に晒される季節になりました。イリクラです。
早いもので季節が進み、冬の訪れを告げるような朝靄の中、足早に車に乗り込み農園に向かう車の中で、朝沸かしたお茶をすするのが日課になってきました。寒くなってきましたね。
最近では仕事の服装も冬仕様。ついこの間までは半袖に腕貫の軽装で作業していましたが、今は長袖にベスト、上着を着て、ヤッケを着て、帽子はニット帽を耳まで深くかぶるという、完全に「北の国から」スタイルです。
僕は北国新潟の出身です。日本海側の新潟県は特に冬になると曇りが多く、比較的湿度の高い寒さですが、ここ茨城県は太平洋側なので晴れの日が多く、とても乾燥した寒さだなと感じています。
地域によって気候風土の違いを直接肌で(寒風に晒されカッサカサになる顔で)感じられるのも、農業という職業の魅力のひとつです。
そんな感じで厳しい冬の到来をヒシヒシと感じているわけですが、僕はこの季節が好きです。その理由は、野菜の甘みと旨みがグンと増すこと!これはこの季節でないと感じられない旨さです。たまりません。
前回はぬか床の事を書きましたが、漬物大好きなので、干すのも好きです。これからの季節は寒干しに最高ですよ!
寒干しといったらやっぱり大根です。大根を、縦に半分か四つ切りにして干して、2〜3日寒風に晒します。フニャフニャになったくらいで回収してから漬物にすると、旨みも増しているし、とっても歯応えも良くて美味しいですよ!
ところで僕は野菜の断面が好きなのですが、写真左上の紅芯大根は、外側が白くて普通の大根の色に近いのですが、切ってみるとなんと中が鮮やかな赤紫色になっているのです。こういう色のコントラストにハッとさせられるから断面が好きです。
サツマイモなんかも外側はゴツゴツしてるヤツも、切り口とか案外可愛かったりして、そういう表情の変化も感じられるのが断面の魅力です。写真右下は寒干しした紫色の大根「味いちばん紫」を三杯酢で漬けたもの。コイツもイイ色してます。
大根など根菜だけではなく、葉物もどんどん旨みが増していっています。ホウレンソウや小松菜然り、これから出てくるタァサイなど、楽しみな顔ぶれが畑でゆっくりじっくり育ってくれています。
皆さんも楽しみにしていて下さいね!
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