カブのぬか漬け
秋です。夜長です。イリクラです。
早いもので、研修が始まってから1ヶ月以上経ちました。
ついこの間まで、立っているだけで汗が流れ落ちる程だった暑さも和らぎ、吹く風は心地良く、季節の移り変わりを感じる今日この頃。
このブログを読んで下さっているみなさんも、それぞれの場所で秋の匂いを感じていらっしゃる事と思います。
農園でも野菜達が夏から秋への季節の移り変わりを、刻一刻と伝えてくれています。
夏の間、一生懸命頑張ってくれたナスさんやピーマンさん。
とっても元気に実をつけてグングン大きくなっていた彼らも役目を終え、その畑は次の新たなる命を育む為の準備に取り掛かっています。
自分達が手塩に掛けて育て、一つの季節の間収穫し続けた野菜を片付ける仕事はやはり寂しいものです。
だけど、それと同時に新たな野菜達が顔を出し始め、その小さな命が食卓を彩ってくれる様になってきました。
僕はかれこれ2年半、毎日ぬか床を混ぜているんですけれども、やはりぬか漬けの定番は大根やカブなどの根菜類。
収穫が始まったばかりの小さなカブや大根、ニンジン。これを丸ごとぬか床に突っ込む。
この小さな野菜達の漬物が、柔らかくて新鮮で、なんとも旨い!
これはこの時期にしか出来ない、野菜の作り手の大きな喜びのひとつです。
何かが終わる。もしくは何かを失う。それと同時に何かが始まり、何かを得ていく。なんだか人生と似てますね。
ただし、農業においては何かが始まる前に準備は欠かせません。土を作り、畑を作り、種を蒔かなければ何も始まりません。
ですから、一つの作付けにおいて、収穫をいつ頃までに終わらせて、片付け、次の作の準備を始めるかの見極めがとても重要です。
季節の移り変わりと共に、必要な準備も日々変化する農業。
勉強は始まったばかり。ぬか漬けを頬張りつつ、日々を噛み締め精進して参ります。
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