トキタ種苗オープンディ!
スタッフのボンズです。
11月13日 トキタ種苗のオープンディに久松農園みんなで行って参りました。
開場では同じ茨城の木の里農園の布施さん、埼玉の上原さんともお会いし一緒にまわる事が出来ました。
いま久松農園で使っているトキタ種苗の種はレタス、ねぎ、春キャベツ、春のミニ白菜、ちぢみほうれん草、絹さやなどがあります。
僕自身、トキタ種苗のオープンデイは去年に続き2回目の参加です。
去年は久松農園で農業をはじめて半年ちょっとのころで、やっと品種の事が頭に入ってきたくらいのときだったので
ブリーダーさんともなかなか入り込んだ話が出来ず、一方的に話を聞いている事が多かったと思います。
ですが、1年経った今回は昨年よりも、久松農園の栽培スタイルや作付けの状況が頭に入っている分、
品種について詳しい話が出来たのではないかと思います。
いろいろ話をした中でいくつか取り上げたいと思います。
【ネギ】
久松農園の今年のネギは5種類やっていますが、そのうちの1つはトキタ種苗の「ちゃんこ葱」というネギを使っています。
時期的には夏ネギが終わって冬ネギが出てくるまでの間の期間10月〜11月収穫を狙っての作付けです。
ちゃんこ葱は元々葉葱系の品種で白い部分は少なく、緑色の葉っぱ部分をメインで食べる品種なのですが、久松農園の場合
冬葱を植える時期と同じくらいのタイミングで植え付けを行い、通常よりも長い期間畑で成長させます。土寄せも行い白い部分を
のばして通常の葱と変わらないくらいの大きさまで仕立てて出荷しています。あえて本来のちゃんこ葱とはズラした作形をとっているわけです。
ブリーダーさん曰く、ちゃんこ葱をこのような使い方をしている農家はなかなか珍しいとの事で、ちょっと無理をさせすぎじゃないかと。
確かに、葉の根元の部分が柔らかく空洞気味になっていたり、ちょっととう立ちし始めたりと推奨の作付けでは起こりにくい症状がでて来ていました。同じ収穫期の長ネギも紹介してもらいましたが、食味は少し落ちるとのことでした。
来年以降はどういう位置づけで栽培していくのか考えどころです。
【白菜】
久松農園で使っているのは娃々菜(わわさい)というミニ白菜。
春のミニ白菜として栽培しています。春の作付けは徐々に暖かくなっていく季節なので全体的にどの作物も柔らかく水々しいものが採れます。
この娃々菜もがしっとした冬用の白菜に比べ柔らかく、サラダとしても食べれるような柔らかい白菜になります。
秋冬の白菜でも違う品種のミニ白菜を栽培していますが、今年の白菜は初期にほとんどコオロギにやられてしまいました。
ですが、なんとか生き残った子たちが成長してくれています。
この秋冬のミニ白菜ですが、寒さに向かっていく季節だと葉っぱがしっかり巻いていくのに時間がかかりますし、
ミニ白菜ですが、野菜セットに入れるにはちょっと大きいかなと個人的に思ったりもしたので、
秋冬にトキタの娃々菜をやってみても良いのかと思いました。
ブリーダーさんの話を聞いてみても、久松農園のような野菜セットととして出していくのであれば、娃々菜の方が大きさ的には小さめだし、
がっしり葉が巻いていなくても収穫は出来る、むしろそれくらいの方が美味しい。
秋冬であれば畑にある程度は置いておけるとの事でした。
なので、来年は娃々菜を秋冬の作付けに入れてみても良いのかと思います。まぁ、10月、11月は他の作物も豊富にできる時期なので全体のバランスを見ての作付けとなると思いますが。
【カリフローレ】
トキタ種苗が推しているグストイタリアーノコーナーの代表格です。
昨年のオープンデイのときにはじめてみましたが正直微妙な印象でした。
見た目もちょっと好きではなかったのであまり気にもしなかったのですが、
今年、友人の結婚式に参加したときの食事の中にカリフローレが入ってて、食べてみたとろめちゃめちゃ美味しくてだいぶ気になっていました。
カリフローレ担当の方や実際に栽培した上原さんにいろいろと話を聞いてみると成長の揃いが良くないのと出荷調整、袋詰めがとても大変だという。でも食味が良いしレストランや直売所では人気がある商品だと。
個人的には手間がかかりそうですが、美味しかったのでやってみたいと思います。
久松農園の場合だとレストラン向けに少量だけやってみても良いと思いますが、他のみんながどう言うか…
他にも、大根、小松菜、ブロッコリー、イタリア野菜などいろいろ話を3時間ほど伺ってきましたがどれもなかなか普段聞ける話ではなかったのでとても貴重な時間がすごせました。
今回はトキタ種苗さんへ行ってきましたが、他にも種苗会社はたくさんあります。
野菜の品種にいたっては本当にたくさんあってどれを選択していいのかかなり迷うところですが、
だんだん分かってきた気がします。
それぞれの農家に出荷スタイルがあって、どの時期にどれだけモノが必要なのか、それによって作付けの仕方も変わってくるし、
手のかけ方も違う。
出荷スタイル、作付けに適した品種を耐病性やサイズ感、収穫期間や食味などの特徴を考えながら選択していくのが品種選びのポイントだと感じました。
とは言う物の、やっぱり実際に育ててみないとよくわからないところもあるので、農家同士の情報交換やこういった種苗会社さんのオープンデイで実物を見る事、ブリーダーさんの話を聞く事がすごく貴重な時間だなと思いました。
また来年もこの貴重な時間を無駄にしないよう、栽培のPDCAサイクルを回してデータをしっかりとっていきたいと思います。
ボンズ
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