弾丸出張
せっかくあちこちに呼んで頂けるのだから、たまにはゆっくりしたいのですが、相変わらずの弾丸です。
11/18(火)
午前10時 晶文社に『小さくて強い農業をつくる』の見本をもらいに。実際に手にして、質感を確認すると、あぁ、やっと本になったと感慨深い。が。編集部の皆さんも「いい本になった」と言ってくれてホッとする。頑張って売らねば。
午前11時 新幹線に飛び乗り、名古屋へ。ひつまぶしが食べたかったのだが、時間がないので適当に。名古屋大東山キャンパスへ向かう。名古屋の地下鉄は不慣れでよく分からない。1時間程あったので、スタバで仕事。
午後3時 丸山康司先生の「リスク社会論」でゲスト講義。全体最適と個別最適をどうつなぐか,という課題の中で、「結果としての有機農業とは何か」を語って欲しいというお題。学生をいじりながら反応を探るも、ツボがなかなか見えない。後で聞いたらリアクションペーパーではそれなりに満足度あったらしい。終了後大阪に移動。
11/19(水)
午前9時 大阪に移動。淀屋橋から本町近辺を散策。16年経って、変わったような変わってないような。新著は、当時の記憶をたぐり寄せて書いたので、答え合わせに。大体合っていた。モヤモヤしていた20代より、今の方が素直に街を見られるのは確か。ふと思い立って、当時通っていたカレー屋に行ってみたら、近くに移転してまだ営業していた。息子が手伝っているという。
「ウチは久しぶりの客がよう来てくれるんよ。」
続ける、というのは、手を抜かずに毎日を精一杯生きるということだ。
午後1時 大阪府立大の福永真弓先生と植物工場の見学。テストプラントは昨年見学させてもらったが、今年から稼働した日量5000株の新工場(http://green-clocks.co.jp/)を。いくつか新技術を取り入れている。苗診断ロボットのところでどんなデータが取れるのかが面白そうだった。本来であればここは種苗メーカーがやるべき仕事だと思う。生産ボリュームが大きくなれば、協力体制が取れるのだろうか。短い時間だったのと、担当者が途中で退席されてしまって十分に話が聞けなかったのが心残りだが、経営判断が働いているので聞いていて面白かった。
モノに関しての感想は、一言で言えば、これにやられている土耕の皆さんがだらしないんじゃないんですか?ということ。頑張りやー。
安全性云々なんてのは後付けの理由で、植物工場のコアな価値はトータルな意味での生産性だろうと思っている。「植物工場をどう思うか?」と聞かれることがあるが、「そういう時代になった」としか言いようがない。写真機が発明されたから印象派が生まれたように、新しい技術が生まれ、それに応じていろいろな物が形を変えていく。「安定があると思うこと自体が幻想(カルロス=ゴーン)」なのではないか。
16時 淀屋橋マルシェを冷やかす。和泉市のグリーングルーブ 中島さんと都市型農業について立ち話。
17時 森岡正博さん、大倉季久さんらが合流してポルトガル料理。盛り上がってきたところで中座したのが心残り。研究者って普段からこんな話してんだ、いいなー、と思う反面、今の生活だからかろうじて保てている社会性が完全に損なわれるな、俺、とも。
No Comments