久松農園オフィシャルサイト | 40過ぎると。。。
久松農園(HISAMATSU FARM)筑波山と霞ヶ浦に挟まれた、茨城県南部の土浦市(旧新治村)で、1999年より有機農業を営んでいます。寒すぎず、暑すぎないこの地では、四季を通じて野菜を露地(屋外)で栽培することが出来ます。私たちは、季節の中で育まれる、年間50種類以上の野菜を、お客様に直接お届けしています。代表:久松達央
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40過ぎると。。。

40過ぎると。。。

00:52 27 5月 in Blog
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「40過ぎると下り坂」とか言われても若い頃は想像もつかない。僕も35くらいまでは殺されても死なないくらいの気持ちだったので(笑)、意味が良く分からなかったがここ数年身を持って実感している。

体力の衰えというのはもちろん目に見えてあって、無理が効かない(スタミナや筋力のMAX値が下がる)とか、睡眠が長く必要とか、酒が翌日に残る、とかいうよくある現象は自分にも起きている。が、そんなことは対処が可能で大きな問題ではない。

問題は脳である。脳機能の衰えに驚く。具体的には集中力・判断力が鈍ることが多くなった。特にマルチ処理がどんどん苦手になる。つまり頭の切り替えがスムーズに行かない。元々「男脳」は同時並行処理が苦手と言われているが、輪をかけてひどくなる。

それに加えて僕の場合移り気(アーユルヴェーダでいうヴァータ)な性質が強いので、興味の対象は拡散していく。ポジティブに捉えれば、いろいろな事を同時に処理したり考えたりして行くなかで解決策を探して行く人間である。若い頃はその手法がそれなりに機能したのは判断のスピードがある程度維持できていたからだ。つまり処理能力に頼って力相撲をとっていただけ。能力が落ちている最近ではその手法が成立しなくなってきた。あることをしていて、次の行動にふと気持が移ったり、電話がかかってきたりするとそれまでやっていたことが完全に頭から飛ぶ。思い出しても集中が戻るのに時間がかかる。

仕事にはリズムという物があるので、ノって来ないとはかどらない。ノる前に次々仕事や思考が途切れて、それを戻すのに時間がかかるとスッキリはかどった感がないまま一日が終わる。そういう事が多くなった。

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いろいろな本を読んでいて最近つくづく思うのは、ヒトというのは脳という臓器に支配されている生き物だと言う事である。宗教や心理学の教えというのは脳科学で大体説明がついてしまうんじゃないかと思うほど。若人諸君よ、まず衰えるのは脳だぞ! そしてそれを 「老人力」だと開き直るまでの期間を人は「下り坂」と呼んでいるのだ!

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