1年を振り返ってみました
ソゴウです。先日、ポッドキャスト(インターネットの音声番組)を聞いていたら、
「外国人と比べたときの日本人の優位性、役割は?」という話題が出てきました。
その質問に対しての回答は、次のようなものでした。
・日本は世界に先駆けて実験された国で、これから起きることを他国に教えて行く役割。
・いろんなものを受け入れて融合させ、折り合いをつけて新しいものを生み出す触媒の役割。
効率化を進めすぎたときの弊害も経験したうえで、バランスのとれた日本をつくってきた。
米国は国が若くまだまだ伸びていて効率化で突き進んでいるが、日本人のような考え方にも気づいてきている、と。
さて、10月になりました。月日が経つのはほんとに早いですが、一方で昨年の10月は?と思い出してみると、はるか昔のように感じます。ちょうど1年前は、農園のメンバー構成に大きな変化があったときでした。
今いる畑メンバーは、久松以外は皆、昨年10月以降に加入しています。
当時は人手が足りなかったので、短期の研修・体験も積極的に受入れ、毎週のように人の入れ替わりがありました。
新しい人ばかりで、経験も考え方もバラバラ。以前のメンバーで暗黙の了解だったことも、当然だれも知らず。
誰に何をどこまで伝えたかも把握しきれず。
今まで築きあげてきたものをどうやって守っていくか・・・当時はえらいことになったと思っていました。
しかし今振り返ってみると・・・それまでの常識や固定観念が壊れてイチからつくりなおすこと、
いろんな考え方の人がいろんな意見を言ってくれること、これはとても有益でした。
新しい人、短期の人、みんなが農園を一段上に成長させてくれたように思います。
そんな状況で、みんなまとまって前進してこられたのは、その間農場長として引っ張ってくれた志野のおかげです。
それまでのウチの弱点をあぶりだしてくれて、また新しい強みを作ってくれました。志野は新しい人生のステージに向かって、9月末で農園を卒業しました。農園もこれから新しいステージに入らなきゃ、身が引き締まります。
そして何より、畑メンバー激変の中で、出荷の最後の番人である出荷チームのパートスタッフが変わらずしっかり要所を締めてくれたこと、これが非常に大きかったです。自由に広がり続ける扇の、要です。
「大事なのは ”変わってくこと” “変わらずにいること”」 (槇原敬之さんの「遠く遠く」より)
毎年同じように野菜を作っているようで、実は毎年違っています。もちろん気象条件の違いも大きいですが、実はそれ以上に、栽培しているスタッフ、使う機械や道具、管理の方針や方法も、毎年かなり変化させているところもあります。
悪天候の影響や病虫害、小さな失敗ももちろんありますが、今年も野菜は立派に育っています。
気温が下がるにつれて、野菜たちがいい顔になってきました。
この1年間のことを振り返ってみた上で、改めて畑を見まわしたり、ダンボール箱の中にいつものように美味しい野菜セットができあがっている姿を見ると、本当にありたがいことだなと思います。
今いるスタッフにも、これまで助けてくれたたくさんの人にも、本当に感謝、感謝です。
・・・って、しみじみしているヒマなんて今日もありません。
日々状況が変わるって、やっぱり大変っすよ。
落ち着いて安定する日はいつ来るのか・・・いや、ないでしょうね、きっと(笑)
自分たちは先駆けて実験しているんだ。
いろんなものを受け入れて、融合して、折り合いをつけて、新しいものを生み出すんだ。
そう自分に言い聞かせて、深く考えないことにして、淡々と、日々精進したいと思います。
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