「農は甦る」を語る
14:12 06 6月
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久松農園を取り上げて頂いた「農は甦る」の著者、日経新聞の吉田 忠則編集委員をお迎えしてつくば某所で懇親会。同じく本に登場する友人の木の里農園布施さんも駆けつけてくれました。
農業基本法の理念と挫折、農協の問題、有機農業、新規就農などについて意見交換。あっと言う間の3時間半でした。
ぜひ多くの人に読んでもらいたい本です。盛りだくさんなので、どの方向にもさらに掘り下げられそうな内容です。僕は第2章「半世紀前からの警鐘」が面白かった。農業基本法制定時1960年にこれほどのレベルの議論がされていたとは。この時期に、栽培だけでなく資本回転の観点から複合経営=多角化を推進すべきだと唱えていた学者がいたのは驚きです。2012年に同様な話をすると、「農業はビジネスじゃない」とか言って批判されちゃったりするんですね。50年前より議論のレベルが遥かに後退してます。しょーもないですね。
久松農園は農業全体の中ではもちろん異端、有機農業の中でも異端ですが、方向性は間違っていないと確信しています。努力を続けて、人と環境に恵まれればあと何年かは生きていけるでしょう。その先は分かりません。
今回は布施さんが参戦してくれたおかげで大いに盛り上がりました。僕と布施さんは年もキャリアもほぼ一緒。考え方もやってることも違いますが仲良しです。同じ時代を生きてきた者同士、話さなくても分かる何かを共有しています。一晩でも語り明かせる、と言いたい所ですが二人ともいいオッサンなので帰宅してサクっと寝ました。
ニュータイプも花を添えました。
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