さよならナスの日
19:13 19 9月
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暑さ寒さも彼岸まで、日暮れ頃には、すっかり涼しくなりまして、一年も徐々に暮れへと向かっていきます。天高く馬肥ゆる秋と言うように、秋は空気が澄み切って夕焼け空も美しい季節です。皆様はゆっくりと夕景を眺める時間はありますでしょうか?
僕は、仕事後に風呂で汗を流した後、四季ごとの好きな音楽を聴きながら、家の窓辺から季節の暮れ往く景色を眺めるのが日課であり、楽しみの時間でもあります。お酒を一杯ひっかけてしまう時なんかはすっかり良い気分です(笑)
万物には、必ず終わりがあります。大きくは宇宙、太陽や地球もそうですし、小さくは日々の些細な事全てに終わりはあります。
そして、全ての事には始まりがあります。
僕は、その境目の夕暮れが好きです。暮れる景色を見つめて、一日にリセットをかけます。終わりと始まりの境界を感じて、死に往くモノと生まれしモノに思いを寄せます。
野菜の栽培にも当然に始まりと終わりがあります。
生き生きと生命力に満ちた頃から、よく頑張ったと言いたくなる様なお別れの時を迎える頃まで、生産者は野菜を見つめ続けます。
また次の季節に会おうなと、お別れを告げて、これを繰り返して行く事に生きる事の終わりなき営みを感じるのであります。
私という個体が終焉を迎えても、また次の何かが産声を上げる。
そんな祈りに満ちた感覚を夕暮れの景色に感じながら、僕は明日の世界に希望を抱くのであります。
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