人は劣等感で動く
とてもお世話になっている四谷の名店肉やしるしさんが9/26に2店舗目の 牛串 ちぇっく をオープンする。実に感慨深い。オーナーの金指さんの思いとは無関係に、勝手に、無責任に。
僕は、「ショーバイの組み立て」的なことにはそもそも無関心で、かつ、苦手な分野だ。ショーバイは仕組みで儲けるのだ、と言われると、おうおうその通りだ、とアタマで理解する一方で、自分のモチベーションがそこにはないことを実感する。「儲ける仕組み」は存続のために必要なもので、そこを獲得しないと先がない、と常に思うけれども、どちらかというと不得意な分野だし、まして好きかどうかを問われれば、あまり好きではない。
では、組み立てではなく、「純粋に現場が回ってる楽しさ」に帰依する人間かと言われれば、それもまた違う。飽きっぽいので、むしろ現場を淡々と回す仕事に不向きな人間だ。そもそもガテン系ではないし。
演繹も、帰納もどっちも苦手じゃん。絶望的にダメな感じか?
飲食業の知り合いから学ぶことがとても大きい。上述の金指さんも、勝手に学ばせてもらっている人である。なぜか?それは彼が演繹的な視点を持った現場好きな人だからではないかと勝手に思っている。ちゃらんぽらんなアルバイトの子の扱い、暇なときにどういう空気を出すか、など、具体的なことを興味本位で質問するのだが、その答えから受け取るものが自分にとって実に大き。細かい話なのにそこまで刺さる理由は、自分がコンプレックスを持っている分野の言及が多いからなのだろう。苦手なものばかりだが、アンテナはより苦手な方向に向けられている。面倒な性格だ。
おかげで身の回りで起きることのひとつひとつがビンビンに学びになっているが、何も生み出せずに、一生学びのままで終わる気もしている。
No Comments