久松農園オフィシャルサイト | 苗を鍛える
久松農園(HISAMATSU FARM)筑波山と霞ヶ浦に挟まれた、茨城県南部の土浦市(旧新治村)で、1999年より有機農業を営んでいます。寒すぎず、暑すぎないこの地では、四季を通じて野菜を露地(屋外)で栽培することが出来ます。私たちは、季節の中で育まれる、年間50種類以上の野菜を、お客様に直接お届けしています。代表:久松達央
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苗を鍛える

苗を鍛える

09:53 17 1月 in Blog
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3月末から4月に採るレタスを植えています。

レタスは、加温した温室で育てた苗を畑に植え替えます。植物は環境の急激な変化に弱いため、温かいところでぬくぬく育った苗を急に厳しい寒さや風に晒すと、たちまち枯れてしまいます。

そこで、いきなり植えることはせず、少しずつ寒さや風に当てて苗を鍛え、がっちりさせてから植え替えます。これを馴化(順化)と呼んでいます。

最初は日中暖かい時間帯に外に出し、夜は中に取り込んで不織布をかけてあげます。様子を見ながら徐々に長時間日や風に晒し、水やりを控え、時には手で触ってストレスをかけてあげると、はじめはペラペラで折れやすかった葉がガッチリしてきます。

そうなればこっちのもの。植え替えても、少々の凍結ではびくともしません。やわいまま植えると、保温資材をかけてあげたり温度変化を調製したり「手のかかる子」に育ってしまいますが、最初に鍛えておくと後で手がかからないのです。

苗を締める、という表現をする生産者もいますが、どの程度の刺激を与えたらいいかは、見て触って確かめながら身につけていくしかありません。これは「何日間何度に晒す」のような固定的な言葉にすべきではなく、やはり体で覚えるべきことでしょう。

2016-01-17 09.23.48

 

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