公開質問への回答 ひっぱりくん(チェーンポット定植)について
自然農園アグリーモの森和也さんよりご質問いただきました。
内容的にはニッテンの営業に聞くのがいいと思いますが笑、自分なりに回答します。
Q 先日、日甜の営業マンと会う機会があり、ひっぱり君と播種機セットの説明を受けましたが、実際に使われている方のご意見を伺いたく今回の質問となります。
1点は播種機セットのなかの「ネトマール」とか言う根絡み防止の資材があるのはご存知かと思いますが、久松農園さんでは使用されていますか?使用されていない場合、ブロッコリー、カリフラワー等の実際の定植作業で絡み合った根が切れづらく、作業上の不備があるかどうかをお伺いしたいです。
A 使っていません。久松農園ではむしろ育苗時に根を下の土にまで行かせています。(有機培土だと肥切れしやすいので)。
邪魔になるようなら、大した数ではないので定植時に育苗箱の底の根を包丁で切るといいでしょう。
Q ひっぱりくん本体を引くとき、あらかじめ畝を立てた状態で作業をされていますか?
A 太陽熱処理後の平畝です。ブロッコリーなどは土寄せしたいですが、10月初めまで防虫ネットをかけているので、木が茂ってしまうのと、元々条間が狭いのとで土寄せには入れないケースがほとんどです。土寄せできるならそのほうがいいでしょうね。株がしっかりするので。
※ちなみに余談ですが、株間が30cmで固定される事のデメリットは大きいです。苗の揃い、肥培管理によりますが、ブロッコリーなどの場合一般的に秀品率は下がる事はあっても上がる事はないでしょう。ウチは作業の平準化のためにも定植のスピードアップはそれなりに意味がありますが、チェーンポット導入のコスト(直接の投資額と栽培上のデメリット)に見合うメリットがあるかは、その人の置かれている状況によります。よく検討されることをお勧めします。
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