久松農園オフィシャルサイト | 茨城県南地域有機農業公開ほ場現地研修会 レポート
久松農園(HISAMATSU FARM)筑波山と霞ヶ浦に挟まれた、茨城県南部の土浦市(旧新治村)で、1999年より有機農業を営んでいます。寒すぎず、暑すぎないこの地では、四季を通じて野菜を露地(屋外)で栽培することが出来ます。私たちは、季節の中で育まれる、年間50種類以上の野菜を、お客様に直接お届けしています。代表:久松達央
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茨城県南地域有機農業公開ほ場現地研修会 レポート

茨城県南地域有機農業公開ほ場現地研修会 レポート

21:44 19 11月 in Blog
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去る11月7日

茨城県南地域有機農業公開ほ場現地研修会に参加して参りました。
今回は石岡市にある2件の有機農家さんのところで土作りや有機農業の取り組みに関して勉強して参りました!

まず1件目は広沢農園さん

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傾斜のある広ーい農地に見事なレタスがたくさんありました!

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※写真が黒い点々で汚れているのは私のカメラのレンズに砂が入ってしまっているためです。広沢さんのレタスが汚れているわけではありません。見づらいかもしれませんがご了承ください。

広大な畑でレタスをメインにネギや米の栽培をされています。
レタス類だけでも300a以上はあり、有機JASを取得されています。
その他にもネギや慣行栽培でお米などをやられています。

労働力は広沢さんご本人に加え、奥様、後継者夫婦、研修生・実習生が3人といった7人。

栽培の特徴としては
米ぬかを主体にしたぼかし堆肥を利用した土作り
輪作、緑肥栽培による土壌病害虫と雑草の抑制
などが特徴でした。

僕の気になったところは病害虫防除のために施肥1ヶ月以上前にほ場をロータリーがけしておくという事。
こうして早めに耕しておく事で害虫の生息場所がなくなり、害虫密度がかなり減るとの事。
また、マルチ、防虫ネットは定植の2週間前に設置するとのことで、とても驚きました。

このやり方が出来る背景として、基本的に同一ほ場では年間1品目1回という輪作体制をとっているからだと思う。
畑にゆとりを持ってしっかり休ませ、栄養を散布し、万全の状態で作付けを迎えられるゆとりがあるから良い物が出来て行くんだなと思いました。

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それにしてもロケーションが素晴らしいですね。大河ドラマの撮影にも使われたそうで見晴らしのよい絶景でした!

次に訪れたのが同じく同じく石岡市の鈴木農場さん

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鈴木さんは広沢さんよりも多品目でやられており、
キュウリ、ナス、ミニトマト、小松菜、ほうれん草、グリーンリーフ、玉ねぎ、人参、里芋など
を栽培され、有機JASも取得されています。
労働力は鈴木さん、奥様、鈴木さんの父、母、と臨時雇用の方2名。

栽培の特徴としては緑肥による土作り、竹炭などの組み合わせ、ぼかし堆肥の使用。
輪作での栽培計画などがありました。

僕の気になった点は
草処理対策として土の窒素量を考え、出来るだけギリギリの必要量で施肥をしているという事。
作付けの2ヶ月前に元肥用の堆肥を入れ、雑草の生え方、発生状況を踏まえた上で作物に必要な分の肥料を与えるという手法。
窒素成分が多くなってしまうと雑草が生えやすくなってしまうという事からこのやり方をとっているのだという。
それにしても、葉物や人参の畝を見ても雑草の勢いが久松農園と比べてやさしい印象が強かった。

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防虫ネットトンネルの葉物の畝は太陽熱処理はしておらず、1度手除草に入るだけでほとんど大丈夫とのこと。

また、ベーシックな野菜に加え、カラフルな紫水菜や紫小松菜にも挑戦されたり、
スティック春菊などの珍しい野菜も少しずつ栽培して おられました。

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今回この2件の農家さんを訪ねてみて、改めて農業にはそれぞれの栽培や販売のやり方があるのだと感じました。
栽培の基盤となる「土」に関しては地域によって違いがあるし、規模や販売のスタイルによっても作り方が違うんだなと実感。
久松農園の土作りはだいぶ理解してきたけど、他の農家さんはどんな土作りをしているのかがあまり良く知らなかったので
今回のこの研修会に参加できてよかったと思います。

僕自身、来年独立予定ですが、今の久松農園とは全然違う土の環境になるのでとても有意義な時間でした。

広沢さん、鈴木さん、お忙しいところ本当にありがとうございました!

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