久松農園オフィシャルサイト | 研修旅行2013レポート 長野編
久松農園(HISAMATSU FARM)筑波山と霞ヶ浦に挟まれた、茨城県南部の土浦市(旧新治村)で、1999年より有機農業を営んでいます。寒すぎず、暑すぎないこの地では、四季を通じて野菜を露地(屋外)で栽培することが出来ます。私たちは、季節の中で育まれる、年間50種類以上の野菜を、お客様に直接お届けしています。代表:久松達央
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研修旅行2013レポート 長野編

研修旅行2013レポート 長野編

20:55 13 8月 in Blog
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8/9-10の日程で、長野と埼玉に研修旅行に行って来ました。

長野の佐久穂町(旧八千穂地区)は、新規参入の農家が何軒もいる地区です。中心になっているのが、のらくら農場萩原さんとあさひや農場関谷さんです。お二人とも同年代・キャリアもほぼ同じ。有機農業第一世代に薫陶を受けたベタベタな第二世代として、同じ時代の空気を吸ってきた同志です。僕達に共通しているのは、研修で「科学」とか「経営」を教わらなかった点でしょうか(笑)。おかげでずいぶん遠回りをしてきましたが、ドンクサイ失敗を山ほど重ねてきたおかげで、少々のことではへこたれない打たれ強さを身に付けています。

長野はなんといっても夏です。何しろ8月にレタスも白菜も普通に出荷している地域。3年前に名人ナカヤマと2人で見学に行き、夏野菜の出来の良さ、虫の少なさや雑草のおとなしさに衝撃を受けました。多忙を極める短い夏に受け入れて下さる先方も大変ですし、僕達もこの時期に畑を空けるのは大変なことですが、違いが際立つトップシーズンだからこそ見学に意味があります。今年はスタッフ全員を連れて行きたいと考えてずいぶん前から計画しました。朝の内に到着して、半日一緒に仕事をさせて頂きました。

見事に茂ったインゲンが何畝もあるのに毎年驚いていましたが、収穫をしてみて分かったのは、実の付き方がおとなしめだということです。30mほど採り進むのに大してかかりませんでした。採り時も、僕の感覚よりやや遅め。それでもやわらかく、味があります。このあたりにヒントが。

かぼちゃは草管理だけのほぼ放任栽培だそうですが、十分な収量。8月でも葉が元気に茂っているので焼けは全くありません。欲を言えば、車が通れる通路を何本かつくっておけば横持ちも少なくなって収穫の作業性も上がるかも。

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佐久穂では、春人参・秋冬人参という分かれ方がなく、5-7月に何回か蒔いて採っていくそうです。春先の太陽熱マルチ処理でも草はずいぶん抑えられていました。地温の低い春に肥料の分解を促す意味もあるそうです。

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相変わらず見事なトマト。初めて行った年はウチのがひどい年だったので、トマトはもうやめようかと思いました(笑)。多品目農業とは思えない細やかな栽培管理に脱帽です。

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衝撃の3年前から、まずは体験し、持ち帰って考え、自分の所で実践し、玉砕し、翌年再度勉強させてもらう、を繰り返して来ました。

今回あらためて、栽培は自然条件というベースの上にある、という事を確認しました。自分の地域の気象条件は「当たり前にそこにあるもの」なので、他と比べない限り意識することはありません。そのため、人為的な栽培行為(施肥、栽培管理など)だけが結果を生んでいると考えてしまいがちです。しかし、実は気象条件が圧倒的に重要な要素なのかもしれません。露地栽培では特に気象条件の寄与が大きいため、その上の細かいやり方を真似しても、ベースの差を埋めることは出来ないと思います。

栽培とは、与えられた条件の下で、目的に向かって経営資源を最適に配分する行為のことです。予算や労力が限られる中、寄与の大きい順に課題をつぶしていくのが合理的なアプローチです。条件が変わればつぶす対象が変わるのは当たり前です。

草や虫が凶暴な茨城での無農薬栽培は、まずはそこを防がないことには先へ進めない。僕達が草対策・虫対策に奔走した10年間、萩原さんや関谷さんは菌や肥料の勉強をしてきたのだろうな、と想像します。

ちょびっと違う方向に発展した僕らと長野の皆さんが、問題点を指摘しあえばいいのではないかと思います。訪問といっても僕らがもらうばかりではありません。いろいろな話をすることで、お互いに自分の農業を相対化し、抽象化する事ができます。これこそが重要だと思います。

そんなこんな話がはずむ夜の宴会。

のらくら農場のスタッフ・研修生はガツガツです。あの炎の師匠と一緒にいたら、濡れた木片も燃えてしまうでしょう。おでこに「農業やりたいねん!」と書いてあるようなギラギラした人たちでした。ウチのスタッフも刺激を受けたようです。

僕は研修生にはあえて技術も考え方も押し付けないようにしているのですが、だからウチはヌルいのかな、とか思ったり。若い内は寝食忘れて仕事に取り組んで欲しいという願いは心のどこかにあります。

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佐久のお二人とも再会。右がやさいの森の石川さん、左がFarmめぐるの吉田さん。吉田さんは銀座農業塾以来3年ぶり。

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翌朝はあさひや農場へ。

念願かなって自宅を建設中。勝手にウルっと来ました。

今後の方向性をいろいろ考えているようで、転機ですね。

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キャベツ無被覆ざんす。

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マルチャーの調整。次回は佐野アタッチを買ってください。

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それにしても夫婦二人でよくやってますね。

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萩原さんの一番弟子のGolden Green在賀さんともお話出来ました。知性派農業者です。

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いろいろ思うところあるので、また続きを書きたいと思います。

佐久穂の皆さん、ありがとうございました!

 

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