久松農園オフィシャルサイト | 目指せ!ニューファーマーのつどい レポート
久松農園(HISAMATSU FARM)筑波山と霞ヶ浦に挟まれた、茨城県南部の土浦市(旧新治村)で、1999年より有機農業を営んでいます。寒すぎず、暑すぎないこの地では、四季を通じて野菜を露地(屋外)で栽培することが出来ます。私たちは、季節の中で育まれる、年間50種類以上の野菜を、お客様に直接お届けしています。代表:久松達央
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目指せ!ニューファーマーのつどい レポート

目指せ!ニューファーマーのつどい レポート

01:20 18 1月 in Blog
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お初のボンズブログでございます!

今後いろいろ畑の様子や思った事を綴っていきたいと思います!
今回は先週行ったニューファーマーのつどいのレポートです。

遅ばせながらですが。

1月10日(金)、茨城県鉾田市にあるいこいの村で開催された「目指せ!ニューファーマーのつどい」に参加してまいりましました!

この「目指せ!ニューファーマーのつどい」は現在、茨城県農林振興公社様の主催で毎年行われており、就農希望者と農業経営士等先輩農業者が交流を深め、就農希望者が自信を持って就農を目指せるような激励会ということでした。

久松農園に来てから約10ヶ月が経ち、この地でもたくさんの人に出会い、いろんな繋がりが出来てきたわけですが、もっともっといろんな方々のお話を聞いてみたいし、自分と同じ様に将来独立を目指して研修中!という同じ心境の人にはあまり出会っていなかったので、このイベントは自分にとってもってこいのイベントだと思い、直ぐにbossと農場長の許可を頂き、行って参りました!

メインとなる講演者は

・つくばみらい市でイチゴ農家をされている 文随 靖さん

・同じくつくばみらい市でトマト農家をされている 磯部 等さん

お二人とも就農前から現在に至るまでを細かくお話ししてくださり、その際に学んだ事や失敗した事、これから就農を目指す人たちに対してのアドバイスをご講演頂きました。

 

《文随さんの講演内容と感想》

「農業で学んだ事」というテーマでお話し頂きました。

その中で僕ら就農希望者へのアドバイスとして大きく3つ大切にしてほしいポイントが

①   良き指導者に巡り会う事

②   仲間を作る事

③   家族を大切にする事

の3点。実際のご自身のエピソードを交えながらお話頂きました。

印象に残った事は、「①良き指導者に巡り会う事」の中で農業大学時代に出会った先生の話。この先生との出会いが自分の農業魂に火をつけたとのことでしたが先生は2人いらっしゃり、全く違う考えの2人から影響を受けたという事でした。1人は農業を大きく幅広くとらえ、今後の農業の可能性を見いだしてくれる様な方、もう1人の方は緻密な栽培を行い、作物をいかに効率よく育て販売し、経営を成り立たせて行くか、というような方だったそうです。

違う考え方の人の話を同時期に近くで聞けたのは正直うらやましく思いましたが、どちらかの意見に偏りやすくもあります。もし僕だったらどちらかの意見に偏って農業を考えていたと思いますが、2人の意見をバランス良く考え取り込んで理解されていた文随さんはすごいなと思いました。

 

次に「②仲間を作る事」に関して。文随さんは4Hクラブにも所属し、集まりに参加する事で仲間と出会い、夢や技術について語り合浮ことができ、お互い刺激し合いながら切磋琢磨できたそうです。この点に関しては僕はまだまだ出来ていないと事でいろいろな繋がりは出来て入るものの会社で言う同期のようなライバル的存在はまだ数人しかいません。だからこそこのイベントに参加したという事もあるのですが…今後の課題の一つではあります。

 

「③家族を大切にする事」に関して。文随さんは法人化した際に人を雇う事で数字に対する意識が高まり、より経営というものを考えるようになって責任を強く感じたとおっしゃっていました。法人化した後は忙しさも増し、私生活でも家族にとても助けられ、改めて家族の大切さを学んだそうです。

僕は独立する時は実家と決めていますが、家族に迷惑のかからないように自分一人で出来る限りやって行こうと考えていましたが、この話を聞いて少し考えが変わりました。同じ屋根の下の家族なのだから一人でやろうとするのはおかしいんじゃないのか?一人でやりたいのであれば別に実家に固執しなくてもいいのでは?と。自分が何をどこで誰とどうやりたいのかを改めて考えるきっかけになりました。

 

最後に文随さんの経営者としての言葉で「社長とは上から言う人ではなく、下から言われる人」という言葉を頂きました。確かに、トップダウンであーしろこーしろと言うよりは下からあーしたいこーしたいと意見を吸い上げて行った方が組織としてはかなり動きがあるチームができる気がします。僕も人を雇うようになったら意見のあるいいチームを作りたいと思いました。

 

《磯部さんの講演》

「継続できる農業経営を目指して」というテーマでお話し頂きました。

磯部さんはトマトの直販で農業経営を成り立たせているとの事。

「小規模」「直販」「付加価値」

がキーワード。

トマトを選んだ理由は訴求力もあるし、しっかり採算がとれる作物の一つだという事でした。

磯部さんの僕たち就農希望者に向けてのアドバイスは

「自ら進んで動く事」

就農に向けて自分でどんどん動いて、きっかけを作り、チャンスが出来たら積極的につかみ取りに行く事がかなり重要。

ご自身もサラリーマン時代からコツコツいろんなところに行き、様々な経験をしてきた。そして師匠と出会い、その方のおかげで同業者の方々と繋がりが作れたし、土地も借りる事が出来た。また、仲間や普及員さん、行政の人の協力も頂く事が出来たそうです。技術の習得や行政的な手続きなどはある程度後からバックアップできるが、それ以上にいろんな経験をした方がいいとの事。磯部さんは研修の傍らハウス業者でアルバイトをし自分でハウスを建てる技術を取得、また収納する際いらなくなったハウスを譲ってもらう事も出来たそうです。

僕も営業マン、飲食店と仕事を変えてきていろんな経験はしていると思うが、実際に農業と直結しているような経験は少ないので今後はいろんなセミナーや技術講習を受けて行きたいと思う。

 

磯部さんは安定した農業経営を実践する上で大切にしている事は

「偏らない」「捉われない」「こだわらない」

事で、客観的視点を常にもっている事。だそうです。

広く視野をもつことで農業以外の経験、趣味などが農業に活かせるようになるとおっしゃっており、僕も広い視野を持っていろんな事を自分の農業に取り込んで行きたいと思いました。

 

 

全体を通しての感想

 

今回この目指せ!ニューファーマーのつどいに参加して先輩農家のお二人に貴重なお話を聴けた事は自分にとっていい経験になりました。改めて農業は十人十色でやる人それそれで同じ農業はないんだと感じ、自分が思い描くやりたい農業へのワクワクした気持ちがさらに高ぶってきました。

ぜひお二人の圃場にも行ってみたいです。

一つ心残りなのが同じ就農希望者の方々とほとんど話せなかった事です。ぜひ次回は交流し、意見や情報交換をしたいと思います。

 

茨城県農林振興公社のみなさまこのような会を開いていただきありがとうございました。ぜひ来年も参加できたらと思いますのでよろしくお願いします。

 

 

大貫 伸弘

 

 

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