ロックンロールにゃ金かかる

ロックンロールにゃ金かかる

今年もズッキーニが採れてきました。

オフシーズンに土を改良した畑なので少し不安でもあったのですが、いい木に育ってくれてホッとしています。

今日本で出回っているズッキーニ（細長いクルジェットタイプが主流）にはいくつか品種があり、その形質は品種に拠るところがおおきいです。ウチで採用している品種は、病気に弱く収量も上がらない品種ですが、肉質と味が気に入って、長く使っています。

マイナー野菜のズッキーニもここ10年で徐々に注目されるようになり、宮崎や長野で産地化の動きが少しずつ広がっていますが、ウチで使っているような品種はあまり採用されません。当たり前だ。こんなに傷つきやすくて、形も収量も安定しない品種、僕も卸中心だったらまず使わない。

「肉質が違う」と言っても、僕は気になる、という程度の違いであって、一般の消費者にとってはさほど大きな違いはないでしょう。大きく見れば、宇宙の前には等しい。

それでも、この造形にグッとこない人と仕事をしようと思いませんね、僕は。

絵に描きたくなるようなこのフォルム（描けないけど）。
採り立ての実の表面の産毛。
エロい。

まぁでも、こういうのは本当に「こだわり」なんです。趣味趣味です。

で、僕は政府にタニマチになってもらったり、ブラックな経営で家族や従業員に犠牲を強いて趣味に興じることをヨシとしないわけです。ワガママでかっこつけだから。

どーでもいいことにこだわりつつ、きっちり利益を上げてやろうと思ってます。ざまあみろ。

とか言いつつ、僕に投資をしてくれる人に、僕は金を返しません。その代わり、次の人にどーでもいいこだわりのバトンを渡します。

よろしく。そこんとこ、よろしく。